●古本と土地の交換


「たもかく」は福島県の奥会津、只見町にある会社。
ここが一躍有名になったのは、古本と土地を交換するビジネスだ。

本好きは、本を捨てることに抵抗がある。
部屋の中で、本の占めるスペースが次第に大きくなる。
都会の場合、書棚の面積を考えると、
家賃に換算すれば結構な額だろう。

そこで「たもかく」は、
「古本、CDを定価の10パーセントで評価し、
 1750円で土地一坪と交換します」

という事業を開始したのだった。

捨てるに捨てられなかった本が、
土地と交換できるというので、
全国から古本が集まってきた。
いま、たもかくの蔵書は165万冊を超える。
集まった本は現地で販売するほか、
楽天市場でも販売している。

最近は、都会にも「本を買います」という古本チェーンが増えた。
でも、本と土地を交換できるのは、たもかくだけだ。

山の斜面で家が建てられない土地であっても、
都会人にとって土地を持つのは夢だ。
売れない山村の土地と、古本を交換する。
そんな意外な発想にも、ビジネスのタネは転がっていたのだ。


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