●進化するケータイ
「消費の冷え込みで、商品が売れない」
と、ぼやく人がいる。
しかし世の中には、高くても売れるし、
それも、何度も買い換える商品がある。携帯電話だ。
以前ポケベルを使っていた人たちは、
料金が下がるにつれて、ケータイに乗り換えた。
「ケータイならすぐ話せるのがありがたい」と、多くの人は感じたからだ。
しかし、しばらくして登場したのが、iモード。
メールできるケータイだ。
「ケータイでメールができるのはありがたい!」という欲求を刺激して、
また2〜3万円払って、最初の機種から買い換えた人が多かったはず。
そして現在の主流は、カメラ付きケータイ。
「写真が撮れるのはありがたい!」と、
買ったばかりのケータイを、再度買い換えた人が多かったろう。
「それがないと困る」というのは、ニーズ。
「そういうものがあるとありがたい!」というのがウォンツ。
ニーズは、「なければないで、我慢しよう」ということがあるが、
ウォンツは「ぜひ欲しい!」という気持ちを抑えるのは難しい。
だから、何をおいても、それを買いたいという気持ちになるものだ。
ケータイは進化するたびに、ウォンツを刺激して、販売台数を増やした。
ウォンツを創造できれば、ものは売れるという証拠だ。
暮らしには商品があふれているようでも、ウォンツを提案すれば、
それが欲しいという「別腹」状態が生じるものである。