●街づくりは個店から
商店街に魅力がないのは、魅力ある店舗が少ないから。
重要だったのは、ハード整備だけでなく、個店の魅力アップ
にあったということだ。
しかしそれぞれの個店が自らやる気を出して、店の魅力を
高めようとするのは、実際問題としては困難な課題。したがっ
て、個店のやる気を引き出す仕組みをつくるか、あるいはやる
気のない商店を、やる気のある商店に入れ替えるという仕組
みづくりが重要ということになる。
前者の、やる気を出させる仕組みづくりを実践してきたのが、
静岡市の呉服町名店街。ここから始まった一店逸品運動と
いう個店の魅力づくりの手法は、今では全国に広がっている。
そして後者の、やる気のある商店への入れ替えを実践してき
たのは富山市中央通り商店街。空き店舗をミニチャレンジショ
ップにして、割安な家賃で新規創業者を育ててきた。ここで自信
をつけた若者が、すでに40店以上独立を果たした。
もちろん逸品が失敗することもあるし、チャレンジショップで挫折
する例もある。しかし優勝劣敗は、あって当然であり、その緊張感
を生むことが、商店街に活力を与えるものと考えられそうだ。商店
街活性化の根源は、個店活性化の仕組みづくりにある、といえる
だろう。