●ハーレーはなぜ売れるか
一台の平均単価はなんと200万円。
車が十分に買える値段のハーレーは大型バイクの代名詞であり、
熱狂的な信者が多い。そして業績は好調。ハーレーダビッドソンの
2002年12月期売上は、前年比2割増の約4900億円に上った。
成長率だけでなく、収益力でも群を抜いている。ハーレーの営業利
益率は21・6パーセントに達する。ホンダの利益率が6パーセント、
スズキが8・2パーセント、ヤマハ3・8パーセントと比較すれば一目
瞭然だ。
価格が高く、日本のバイクのように高性能でもなく、スピードも出ない。
そんなハーレーが、なぜこれだけの成長力、収益力を発揮できるの
だろうか。
ハーレーはもともと、本当のバイク好きのためのニッチメーカー。だから
品質改善に取り組んでも、製造コストでは日本のメーカーにかなわない。
そこでハーレーは、欠点を逆手にとる戦略に出たものである。
日本車が得意とする低価格・高性能の追求をあっさりあきらめて、
デザインへのこだわり、独特の排気音などに、徹底してこだわる路線に
転換したものである。
ハーレーの商品開発の三原則は、
「ルックス、サウンド、フィール(乗り心地)」。
スピードは出なくても、ハーレーは見て楽しく、聞いて楽しく、乗って楽し
い、というわけだ。
こうしてハーレーは、かっこよさの追求で、ブランド力を成長させた。
消費者が望むのは、低価格や燃費のよさだけではない、ということがわかる事例だ。