●木曜日の焼き魚
木曜日にサンマの大売出しをする魚屋がある。
別に、市場の仕入れの関係ではない。
その地域には、木曜日に焼き魚をする家庭が多いことを知っているからだ。
ではなぜ、そのエリアは木曜日に焼き魚を食べる家庭が多いのか。
家族がみんな焼いたサンマが好きだとしても、
食べた後には、頭と骨が残る。
それを残飯入れにいれておけば、臭いがするし、ハエも寄ってくる。
つまり、その地域は、翌日の金曜日が燃えるゴミの日。
だから木曜日の夕食に焼き魚を食べ、翌朝残飯をゴミ袋に入れれば、
台所はいつも清潔、ということになる。
魚を売りっぱなしの魚屋には、そういう発想はできない。
売った後のことをイメージすることで、初めて消費者の気持ちを把握することができる。