

ラジオ福島「ビジネスサポートトピックス 経済NOW」
2008年9月3日放送
with 手塚伸一アナウンサー
屋台村の力
(手塚)
先月末の8月30日に、福島市の中心市街地に、「ふくしま屋台村 こらんしょ横丁」がリニューアルオープンした。そこで今日のテーマは、市街地活性化に果たす、屋台村の効果ということについて。
(小柳)
ふくしま屋台村は、市街地の空いているスペースを活かして、平成17年に4店舗でテストオープンした。その後9店舗に拡大し、市街地の集客に大きな効果をあげてきたもの。
(手塚)
福島市の中心商店街である「パセオ470」沿いにあるので、ご存じの方も多いだろう。ところで、屋台というと、「焼き鳥」を中心にした居酒屋、というイメージがあるが、ここにはどういう店舗があるのか。
(小柳)
もちろん焼き鳥の店もあるが、え、そんなものが屋台で食べられるの!というものまでそろっている。今回の9店舗には、たとえば寿司、イタリアン、郷土料理、そしてカクテルの店まである。
(手塚)
屋台でカクテルやチーズフォンデュが味わえるというのは、意外だ。
(小柳)
そう。そういう意外性や、屋台という小さな店で、店長とおしゃべりしながら料理を味わえるというところが、屋台の魅力の一つだろう。
(手塚)
それに屋台なら、比較的値段も安そうなので、金額をあまり心配しないで楽しめるのもいいところだ。
(小柳)
そういう屋台がたくさん並んでいれば、たくさんの人がまちなかに出かけてくれそうだ。ということで、各地に屋台村が次々誕生してきたものだ。
(手塚)
たしか、青森県八戸市の『みろく横丁』が人気を呼んで、そこから各地に広がったと聞いている。
(小柳)
そのとおり。そして福島の屋台村「こらんしょ横丁」も、頑張って集客に大きな力を発揮している。
(手塚)
では、屋台村をまちづくりの視点から分析すると、どういう効果が期待できるだろうか。
(小柳)
大きく分けて、三つある。ひとつは、まちなかの活性化。商店街に元気がない時代であっても、屋台村なら集客力を発揮することは見ていてわかるだろう。
(手塚)
では、二つ目の効果は。
(小柳)
自分で仕事を立ち上げたいという人にとっては、チャンスが生まれることになる。屋台で始めるなら、それほど経費をかけないでも経営者になれる。そしてふくしま屋台村の場合も、ここで自信をつけてから、他にちゃんとした店をつくり、巣立っていった人が次々生まれている。
(手塚)
なるほど。では三つ目の効果は。
(小柳)
地産地消の推進も考えられるだろう。つまり、地元密着の店として、地場産品を積極的に使用すれば、安心で安全で、しかもおいしい素材での料理が提供できることになる。
(手塚)
屋台村は、まちの経済を活性化させるだけの、力を秘めているようだ。ではもしも、屋台村に課題があるとしたら、どういう点を心がけていけばいいか。
(小柳)
まずは、商店街との連携が大きな課題だろう。消費者にとっては、できれば食事とお買いもの、どちらも楽しめる商店街であってほしい。小売店と屋台村が手を携えて、まちを訪れる人が喜ぶようなサービスをつくってほしいと思う。
(手塚)
商店で買い物をしたら、屋台村のサービス券がもらえた、なんていうことがあれば、たしかにまちに来る楽しみが増えそうだ。
(小柳)
そう。そして屋台村は食事を出す場所だけど、消費者が食事をするには、コンビニで弁当を買うという方法もあるし、ピザや寿司を宅配で頼むという方法もある。食べる手段の選択肢が増えているのだから、屋台村もずっと、人気メニューづくりの努力はつづけてほしいと思っている。
(手塚)
先月末、福島市の屋台村『こらんしょ横丁』がリニューアルオープンした。ここを核に、まちなかのにぎわいが生まれてくれば、他のまちにとっても大いに参考になる事例となりそうだ。

